まず、エフェクターとは何ぞや?と聞かれるならば、
ギターやベースなどの楽器達と、それを鳴らすアンプの間につないで
音を歪ませたり響かせたりいろんな風に変化させる機械のことです。
ギュゥィーンとか、ぅわんぅわんぅわんとか、音の味付け係ね。
そして今回手に入れたのがこの「ROSS」のディストーション。
日本には世界的に有名な「BOSS」というメーカーがありますが、
「ROSS」なんてのは見たことも聞いたこともない。
まぁちょっと見た目が冴えない感じですが肝心なのは音ですから。
なんて言うのかな?もの凄く艶のある音がするのです、これ。
店頭の小さなアンプで試奏した時にもそんな気がしたんだけど、
自分の機材で鳴らしてみるとやっぱりすごく艶を感じます。
多分前の持ち主は買ったはいいけれど使わず仕舞いだったようで、
本体は綺麗だし箱の中にはROSSのステッカーまで入ってました。
外箱の雰囲気からするとかなり古い年代のものみたいで、
当時を匂わせるようなロゴなんかたまらなく好きですね、俺。
おまけにこの外箱の色とかすれ具合がうちの床とよく似ていて、
部屋の床に置くとどこにあるのかよく分からなくなっちゃう。
ねっ?
......どうでもいいですね、床の色は。
で、気になる素性をネットで調べてみたんですが、
これに関する情報が皆無に近いくらい見つからない。
どうにか分かったのは1978〜80年の間にアメリカで作られ、
その後生産ラインが韓国に移されたというメーカーの歴史と、
シリアルナンバーからすると'79か'80年製じゃないかという推測。
内部のオペアンプという部品も二つのポッドも
なにやらしっかりした部品を使っているというので、
そんなの見ても分からないのに一応裏蓋を空けてみるのです。
iPodの時もそうだったけど機械の中身ってなんかワクワクするので、
ついつい開けてしまいます、これはもう習性です。
開けたところで機械に詳しいわけじゃないので
へ〜、意外とシンプルに出来てんだなぁ、位しか言えません(笑)
でもその色とか形を色んな角度から眺めているうちに、
この素人の目がある一点に釘付けになってしまいました。
こ、こいつらは一体ここで何をしてるんだっ?、と。
ちょっと寄ってみましたが、分かりますか?
基盤の上の真ん中辺り、なんですが。
踊ってるのが、見えますか?
ガハハハハ!
ふたりで、首かしげて、
踊ってるでしょ?
変なかっこで、
プププ、、踊ってる!
........くだらない話しに長々とお付き合いさせてどうもすいません。
でもこういうのってさ、なんかちょっと幸せな気持ちになったりするのね。
心がポッとあったかくなるっていうか。
あぁこれだから機械バラすのやめらんない。
踊ってんだもん。参るよねぇ。