昨夜の藤沢LongToneCafeへご来場の皆様、
ありがとうございました、並びに大変お疲れ様でした。
そもそもドラムセットが置けるのか?から始まり、
幾つもの会場と話しをした上で最終的に我が儘を受け入れてくれた
キンちゃんはじめとするLongToneCafeの皆さん、本当にありがとうです。
日頃のライブでも、実際にお客さんの目の前に立つまでには
色々な事をクリアして行かなきゃいけないものですが、
そして時にそれはとても困難なことであったりもするのですが、
今回はそれを痛切に感じてしまいました。
色々な方面にご迷惑をかけてしまったのも事実。
結果としてゆったりと聴いてもらえなかったお客さんの皆さんや、
ドラムセットを用意するにあたって友人のタケちゃんや、元ローディーの田中さん、
様々な人に動いてもらって実現したライブでもありました。
みんな本当にありがとうです。
なんとなく成り行きでこんなトリオになった私たち。
だってユカリさんてば陽水バンドやってた人ですよ?
その上当時のコーラスが玉置さん武沢さん矢萩さんという
安全地帯の面々だったことが朝方になって大判明し、思わず
「どうしてこんなにくだけてしまわれたのですか(泣)」
と助手席にいたユカリさんに訴えてしまった(無論、大爆笑)。
イットさんといいユカリさんといい、
何故にここまで陽気な仲間達が集まってしまったのか?
人の縁ってのは、ホントに面白い。
ギャフンと言わされてしまった伝ポン石井チームの演奏。
特に昨日の石井さんのプレイには鬼気迫るものが、あった。
覚悟、というか、なんというのか。
一音が、命取り、みたいな。
ライブ後、二人きりで横浜新道を走り第三京浜を抜け、
ポンタさんの自宅近くのバーへ連れてってもらい、
一時過ぎまでずっと音楽のあり方について話し込んでおりました。
唄の録り方や今主流になっている録音の環境、
どうして近頃の作品には音の勢いがないのか。
作り手としてはショックな話しもいろいろありましたが、
今の自分のやり方が間違いではない確信を得るような話しもあり。
逆光に浮かび上がるシルエットがあまりにも格好良かったので、
カメラを向けたら思わずポーズを取ってしまうおちゃめなポンタさん。
演奏、そして音についての話しは際限なく続きます。
「だって俺達命がけでソイツのバック演ってんだしさぁ」
思えば最近一緒に演らせて頂いてる方々は、
みんな自分が聴いて来た音楽、つまり教科書の中にいた人達ばかり。
「もうさ、この先はお前らが継いでいかなきゃいけないんだから」
言葉が、ズシンと来るわけです。
そしてパーカッションをやらない理由について語ったこの一言、
「だって、手、痛いんだもん」
.......そうだったのか。
その後藤沢に戻り、すっかり泥酔しているイットさんとユカリさんと合流、
全員を送り届けて家路につく頃にはもう空がこんな色。
伝兵衛さんはもちろん、一緒に演奏してくれたイットさんやユカリさん、
自分が同じ会場に居られる事が
それすらが不思議になるよな人達と居て、
その生き様というか音様というか、
そんなものに触れられた夜。
沢山の気持ちを噛み締めながら部屋へ帰ってきました。
そっかぁ、手が痛いからかぁ。
なるほどなぁ。