譜面書きに追われております。
今年、
色んな方と一緒に音を出す機会に増えそうな予感がするので、
この際だから少し整理しておこうと
一気に書き始めたのは良いのですが、
なにしろ量が多すぎる.....(泣)
溜めたらいけません、こういうのは。
考えてみると去年のツアー中に寄った太宰府天満宮に始まり、
年明けの長谷寺、三が日には近所の八雲神社と、
このところ柄にも無くお参り三昧の日々が続いてはいたのですが、
昨日ですね、とうとう、念願の、
伊勢神宮にお参りに行って来ちゃいました。
って、軽く書いてますが車で500kmは走る距離。
思い立った勢いと比較的ゆるい一月のスケジュールに助けられ、
作業を一時ほっぽり出して出掛けて来たわけです。
そんなのツアー中に寄れば良いじゃないの、とか思われるでしょうが、
なかなかね、旅の最中は寄り道するのも大変なのです。
太宰府に寄れたのもホントに偶然時間が許された奇跡みたいなもの。
なので今回は目的をお参りそれ一本に絞りきり、
たっぷり時間をかけて伊勢を訪れたわけでございます。
調べてみると伊勢参りには幾つかしきたりがあり、
外宮(げくう)と内宮(ないくう)という離れた場所にある
二つの神宮の御参りがメインなのですが、
そこをお参りする順番も決まっていたりしてまして、
そのせいでなかなかややこしい道順になってしまいました。
というのも俺が最大の目当てにしていたのはその二つではなく、
猿田彦神社というところ。
ここの敷地には猿田彦さんに連れ添ったウズメさんを奉った佐瑠目神社があり、
なんでもここは芸事に関わる願い事の専門家であるという話し。
この二人のストーリーは火の鳥でしか読んだことのないわたくしですが、
とにかく最初に行くならここだろう、と。
で、その神社は順番でいくと二番目にお参りするべき内宮の近くにあって、
結局伊勢市街をはさんだあっちとこっちを行ったり来たりする事に(泣)。
これが猿田彦神社でございます。
朝八時半なのでまだ人もまばらなうえ、
朝日に照らされて荘厳な雰囲気。
そしてその一角に建つ小さな祠が
我らが佐瑠目神社。
しっかりお参りして、メンバーの分のお守りを購入。
良い事、あるといいですね。頑張りましょうね。
さて、その足でまず伊勢神宮の外宮へ向かいます。
ここはどちらかというと日常に即した事に関する事を請け負っているところ。
それに対して内宮はもう一次元上の、神様に関わる事柄が奉られているらしいです。
この敷地内にはそれぞれ水、土、風、食を奉った別宮があって、
清々しい空気の中を歩きながらそれらをひとつひとつお参り。
中にはちょっとぞくっとするような場所もあったり、
そこかしこに立ちそびえる大木の迫力には圧倒されます。
その木の気だけでも相当にスゴい。
そしてこちらが内宮。
ものすごい山の中です。
もうお昼近くなのでものすごい人の数。
実はこの本宮の裏にも別宮があって、
偶然ふらふらとそこまで行けてしまい、
なんだか強ぇ雰囲気のところだなぁなんて思いながら
なんとなくお参りして帰って来たのですが、、、
.....どうやらそこが色んな願い事の総本山みたいな場所だったみたい。
あぁ自分の事とか真剣にお願いするんだった(泣)
この内宮の周りにはお土産屋さんとか食事が出来る店とか、
そんなお店が建ち並ぶ商店街があり、
外宮の簡素な雰囲気から一変、巨大観光地に様相も見せるのです。
どこか我が街鎌倉を思わせるような光景(笑)
そんなわけで無事にお伊勢参りを済ませたわけですが、
三重県と言えばどうしても寄りたい場所がもう一軒。
それは鈴鹿市のケーキ屋さん「
エッセンティア」
このお店は2006の秋、初めて一人で九州まで歌いに行ったツアーの際、
寄らせて頂き無理矢理に歌わせて頂いたケーキ屋さんなのです。
ここのケーキはこだわりの素材から作られとんでもなく美味いんですが、
実はここの奥様がDaisy'sのオーナーのジャスミンのお姉ちゃんだったりする、
意外なのかそうではないのか分からないようなつながりもあり、
しかも話してみるとご主人はご主人で車関係に共通の友人が居たりして、
なにか非常に強い導かれかたをした印象のあるお店。
三年前のそのライブが終わったあと、
ここの小学生の娘さんが俺のギターを面白そうにいじっていて、
その無邪気な姿に感激した俺は
「じゃ、今度ちょうど良いサイズのギターを送るから」
と約束をしたのであります。安請け合いでございます。
しかしてその後の火事だの引っ越しだのでうやむやになってしまったその約束を、
果たすべく目的もあり小さなギターを届けに突然寄ってみようと思ったわけです。
とにかくお米の粉で作ったシュークリームだけでも買って帰ろうと(美味いの、コレ)、
突然にお店にお邪魔したわけですが、
当時小学生だった娘さんは中学生のバスケ選手になり、
三重県選抜にも選ばれるような成長振り。
とにかく約束のギターを渡してホッとしたのも束の間、
伊勢神宮に行って来たという事から話しが盛り上がり、
がっつり腰を据えてコーヒーやケーキをご馳走になっちゃいました。
というのも伊勢神宮の話しを最初に聞いたのがここのご主人からで、
店の内装も伊勢で使われるのと同じ檜を取り寄せて作られてるこだわりようだし、
俺にとってお伊勢参りの一環としては全く無関係な場所ではないわけですよ。
で、いろいろ話しを聞かせて頂いたところ、
猿田彦を奉った芸能事の神社なら実は鈴鹿に大元の場所がある、とのこと。
なんとここまで来て更なるパワースポットに導かれる事に。
当然帰りがけにそこを訪ねてみる事にします。
もう日も暮れて真っ暗な一本道を進み辿り着いたのがこの「
椿大神社」
とっくに閉店時間もすぎていたはずなのに入り口にはまだ警備の方がいて、
「いいですよ、いってらっしゃい」と中へ入れてくれたのでした。
残念ながらここの画像は一枚もありません。
時間がなくてのんびりして居られなかったのもあるけれど、
雰囲気に圧倒されて写真どころではなかったのであります。
壁に記された名前を見るとかなり著名な方もここを訪れている様子。
ここも本宮と別宮、それぞれ参拝して坂道を降りて来ると、
人一人分を残して門が閉められている。
どうやら最後の参拝客だったようで、
逆に言うと辿り着くのを待っててくれたのかなぁなんて、
考え過ぎですかね。でも不思議な気分だったなぁ。
こんなふうに色々な場所を巡り、
それでも猿田彦に導かれたような丸一日の参拝は、
夕闇の椿大神社で幕を閉じたのでありました。
この一年、みんなに良い事がありますように!