火曜日は地元の花火大会でした。
今までずっと予定が合わずに見られなかったんだけど、
今年はやっと見れました、水中花火。
やっぱり間近で見るもんですね、花火は。
音と光のアンサンブル、スゴかったなぁ。
音楽でも何でもそうだと思うけど、
ネットやテレビの画面で見るのと実物とでは
どうしようもなく伝わりきれないものがあり、
なのにそれを目にしただけで大方の判断を下したり、
すっかり分かった気になってしまう事が多々あると思う。
今週見に行って来たのは正にそのケース。
野口真里さんという方の
マリエンバード工房。
グラスアートの工房です。
俺の連れ合いと真里さんが知り合いだったのがきっかけだったのですが、
ここの工房長の久保田さんは偶然にもAcousticCampで知り合って、
後になってから人のつながりが発覚するという奇遇な関係。
最初に謝っておきますが、
携帯の画像では作品のその素晴らしさ、
ほとんどお伝え出来ないかと思います。
皆さんの想像力に期待してあえて画像を載せてみたい、と。
板のガラスと特殊な塗装が施されたガラスパーツの組み合わせで、
滝みたいな絵になっているもののアップ。
あぁ、すでに何だか分からないかも(泣)
モノ凄く綺麗なのになぁ。
これは分かるかな。
竹ですね、竹。
これ、横から見ると、
薄いガラスが一枚一枚重なって丸いフォルムになってるの!
良く見るとサンドブラスト加工されてる節とそうでない節が組み合わせてあり、
遠目に見たときにはそれが淡い陰影になって景色に遠近感も出て、
あぁ言葉でどう言ってもなかなか伝わらないんだけど、
ただただ綺麗なのですよ、コレ。
これはガラステーブルの中に魚が泳いでるところ。
下から段々とガラスが重なってるんだけど、
その途中に魚と水草のシルエットが彫られていて、
まるで本物の魚が泳いでいるみたい。
何番めに彫るのかを変えると深さも変わって来るわけで、
俺みたいに「あ、コレどうやって作るんだろ?」的に
色んなモノを見てしまうタイプには不思議な事ばかりです。
え、なに?コレどうなってんの?みたいなのばっかり(笑)
全体像としての出来上がりが見えていて、
なおかつそのために作られる精密なパーツの一つ一つがあって、
しかもそれはとても壊れ易い繊細な素材で出来ている。
組み立てるのだって相当にデリケートな作業ですよ、
埃とか絶対挟まっちゃだめだろうし。
見せて頂いたのは試作品サイズだったのですが、
実際に納品するサイズのものを完成させるまでのパワーを思うと、
ため息が出て来ます、多分想像が追いつかないくらいの作業だと思う。
本来は固くて鋭利なはずのガラスを使って、
こんなに柔らかい表現まで持って行くわけです。
工房長の久保田さん。
こんなにも職人気質な仕事をしているとは!
恐れ入りました、感服致しました。
目指すところの高い製作現場は、
材料が違うだけで気質はとても共感出来るものがあります。
俺ごときがこんな事を言うのは失礼な感じもしますが、
とても刺激的な工房見学でした。
っていうより、
そもそもは美味しい生そうめんが届いたから食べに来ない?
って真里さんに誘って頂いたんだった(笑)
なのにお料理の写真一枚も撮って来なかったです(泣)
真里さん、久保田さん&カナちゃん、スタッフの皆さん、
御馳走様でした、お邪魔しました。
今この時期にこんな素敵な作品に会えたのは、
なにかの導きとしか思えない。
ありがとうございました。
さて、今夜は語り弾き。
そろそろ出掛けてみます。
皆さんとは藤沢で、ね!